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海自・護衛艦「あきづき」1/700〜アオシマ&ピットロード合作

アオシマもピットロードも挑戦的な試みがいろいろある素晴らしいキット。

部品類も含めて全体の完成度はピットロードの方が高い(価格も高いだけあって当然だが…)。

しかし、
迷いに迷って、
吃水上部の艦体の高さがピットロードよりも高めのアオシマのキットを基本にして、
ピットロードの部品を一部使って贅沢に建造することにした。

フルモデルならばピットロードなのだが、
ウォーターラインで建造するので高さが正確な感じのアオシマを選んだ次第…。
また、
艦橋の窓がエッチングで用意されているのもアオシマの良さだ。

アオシマとピットロードの艦体(平面形状)と構造物はほぼ同じ寸法なので、
若干摺り合わせをすればアオシマの艦体にピットロードの構造物をのせることも可能だろう。


海上自衛隊・護衛艦あきづき~1/700モデルのキット比較

護衛艦あきづき〜眺めるだけですが…


約3年ぶりに模型制作なので…怪我をしないように慎重に着手。
久しぶりのリハビリ的な作業で「あきづき」をつくるのは恐縮だが、
大きく小さくもなくリハビリには手頃な模型だ。
安全第一で着手したいと思う。

全体像を知るためにざっと艦体を仮り組して、艦体・甲板をざっと塗装してみる。

久しぶりの塗装だったので塗料が乾燥してしまい、
薄め液で薄めたが薄め具合が適当になり、手も汚れ、一苦労…。

適当に荒く塗装して仮組してみると、
1年以上寝かしていたせいか、艦体がそって中間部分が少し浮き気味なので、
折らないように注意しながら無理矢理調整…何とか調整できたようだ。


●艦体
艦体左右の継ぎ目のような線があるのでサンライン0.08号(釣り糸)で設置。

P1020348.jpg


●艦首付近

・艦首・右舷の錨の設置部分艦体にデバイスであける。


●艦尾付近

・艦尾にある丸型をした対魚雷デコイ(曳航具4型?)の繰り出し口2基はアオシマでは艦体と一体性成形だが、ピットロードは単独で立体的な部品にしている。アオシマの繰り出し口は削ってこの部品をつけることにする。この部品は埋め込み式で大きいので部品も削ってつける必要がある…しかし、穴の直径が少しだが小さいようだ…アオシマの繰り出し口の大きさは正しいようだが…。
 繰り出し口の大きさに近いものを探してみると…見つかった。何の部品か?戦闘機の噴射口(たぶんF18)のようだがこれがちょうどうまく合いそうだが…どっちでもいいかもしれないと放置。

・艦尾の錨の左右にある小壁?の形状が長いので短くする(向かって左は長め、右は短め)。
 なお、ピットロードの形状は正しい。
 調整中に誤って艦尾・錨を折ってしまったが、驚いたことにピットロードはこの小さい錨を単独で部品にしているのでこれを設置予定。

P1020508.jpg


●マスト

あきづきはマストが目立ち、さながら兜の派手な飾りのようだ。

ピットロードはアオシマよりもマストの部材が細く、実際のマストに近い感じだが、
艦橋などをアオシマにするのでアオシマをメイン、サブにピットロードの部品を使ってマストを制作…。

・リング状のIFFはアオシマの方が若干繊細なのでこれを使用するが、
 IFFの上部はピットロードの方が細かいのでこちらを使用する…
 が、小さすぎでどちらも大きな違いはない感じだ。

P1020280_20150709230306dbd.jpg


この部分の手すりはアオシマのエッチングしかない。
アオシマの説明書きではハシゴが左舷側にあるが実際は右舷側(だと思う)。

・リング状のIFFにつけるエッチングの手すりはオーバースケールで背が高すぎるので1段削って背を低くするとちょうどいいスケール感だ。

・OPS-20C・対水上レーダー(メイン・サブの2個)はオーバースケールかも知れないが形がいいのでピットロードを使う…と思ったが大の方は大して変わらないのでアオシマを使う。実際、小さくて判別困難で両方同じ感じだ。
 OPS-20C・対水上レーダー(サブ)の裏に風防?遮蔽板?らしきもの(下記)があるので設置する。

キャプチャshahei

・電子線装置(ESM)後方の張り出しに赤・橙・青の状況灯がアオシマでは再現されているが、
ピットロードでは省略されている。

・驚いたことにアオシマはマスト各下部の支えを部品にしている(初めて見た!…)
 …ピットロードのエッチングよりも便利なので誘惑に負けてとりあえずこれを一部使うことにする。

アオシマのエッチングにはマストのフェンスがあり、ピットロードのエッチングにはマスト下部の支え等があり、両社で重複がない!…2社の合わせ技になるようにしているようで談合で2つ買わせる計画か?
ピットロードのエッチングにある張り出し下部の支えは細くて注意要。すでに1個破損してしまった。
このエッチングの支えは細すぎなのでアオシマの部品とプラ棒で自作の両方で対応する。

・マスト左右・上下にあるパイプ状のもの(下記、赤丸の箇所)を設置する。

7_convert_20090101005727.jpg

・ORQ-1C-2(ヘリ・データリンク装置)下部の張り出しの支えの詳細が省略されているので一部削って支えを設置する。

・アオシマのエッチングの手すり、マストの風向計等のエッチングは最後に設置することにする。手すりはそのまま貼り付けるとオーバースケールでかなり目立つので少し控え目にしようかと思っている。

ほぼ完成したが…つくって見るとピットロードの方が繊細で実物に近いようなので、
時間が1番かかる部分なので面倒くさい…
逡巡したがピットロードをメインにしてもう一つつくることにした。

アオシマの艦橋への設置も少し工夫すれば問題ないようだ。
二個目なのでつくるのは早いだろう。

【ピットロードのマスト制作】

・ピットロードには張り出しの下部の支えが省略されて一体成形されているのでこのモールドを削除して、
支えを設置する。

・電子線装置(ESM)後方の張り出しに赤・橙・青の状況灯がアオシマでは再現されているが、
ピットロードでは省略されているので設置する。

00MAST122434445.jpg


・張り線…これは最後の工程。


●艦橋
・艦橋右舷の甲板に出る扉(エッチング使用)を開けた状態にすべく切り抜く。
・アオシマのエッチングにある艦橋の窓を設置。
・窓上部のワイパーを設置。

P1020331.jpg


・艦橋の両脇にあるバルコニーはアオシマは艦橋との一体成形で出来がいまいちなので少し手を入れる。
 ピットロードはこの張り出し部分だけ部品化しているせいか出来が良い。
 艦橋両サイドのバルコニーの詳細(照明灯・望遠鏡等)はアオシマにはないのでピットロードの部品を使う。
 バルコニー前の風防板のモールドが目立たないので設置する。
・艦橋上部にある半円形の小張り出しを設置。
・窓の下にフェンス状のパイプがあるのでエッチングの窓枠で代用して設置。その下部にあるパネルライン(継ぎ目のようなもの)をサンライン0.08号(釣り糸)で設置。
・艦橋裏の詳細がアオシマは省略されているので艦橋裏の壁の詳細を設置。エッチングのハッチ2個、小ルーバーを設置する(ピットロードはモールドにあり)。また、取っ手のようなパイプを左右2個、箱類を設置。金色の鐘も設置したがオーバースケール気味。旗箱の形状は細長いアオシマの方が正しい感じ。旗箱のサイドのパイプにマストから空中線が来ているので再現する。

P1020318_20150709225759094.jpg


・旗箱の上部にフェンス状のものがあるので設置する。
・ピットロードのエッチングに旗箱裏の手すりがあるので設置する。


●前部煙突
・煙突の両側の側面壁にあるパイプとマストからの空中線で結ばれているので、パイプを0.2mm真鍮棒を折り曲げて設置。
この空中線のパイプは、ピットロードではうまい具合にスペースが空いているが、アオシマはルーバーの位置が実際と少し異なり、スペースがあまりない。
・後部背面壁にあるルーバーは大小、各3個あるがアオシマは大きい方が2個だけなので1個追加する。
ピットロードのモールドは正しい。

※写真掲載予定

●後部煙突の構造物
・ジャマー前の壁に鉄棒2本がモールドにあるが目立たないので真鍮棒を設置。
・左右にある給油パイプ等がもモールドにあるが目立たないのでプラ棒等で設置。

P1020350.jpg


●格納庫のある構造物
アオシマの艦体にピットロードの一体成形の格納庫を設置することも可能(寸法等はぴったり)だが、アオシマでつくってみる。
・格納庫の内部の詳細を設置(2階通路・ハシゴ・左舷側の階段、天井部の緑色のクレーンなど)。
・格納庫入り口の間柱の裏側に補強柱のようなものがあるのでこれを設置すると良い補強になる。

P1020307.jpg


・格納庫の上部背面(FCS-3Aレーダーの裏側)の壁が少しデコボコになるのでサンドペーパーで平滑にする。
 この構造物はピットロードはシャープな一体成形にしているのでデコボコはない。
 寸法が合っているのでこのピットロードの格納庫構造物をアオシマの艦体に設置することも可能だ。
・格納庫上のファランクスがのっている天井部に通路があることを発見…塗装で再現したいと思う。
・格納庫天井にある2個の水平燈は同じではなく、前部の水平燈にはカメラのようなものがついているが、
アオシマ、ピットロードもほぼ同じだがピットロードの方が大きさは正しいようだ。ただ黒白の塗装等の詳細をオーバースケールのアオシマの方が手を入れやすいようだ。
・後部の水平燈をのせる張り出しの部品番号が…アオシマの説明書にない…「G8」がそれのようだ。この張り出しを当初一体成形にしようとして中止して後から別部品化したせいだろうか?
・格納庫入り口の上部に小さいハシゴ状のものがあるのでエッチングの窓枠で代用して設置。
・格納庫天井部、水平燈等のある甲板状に戦闘通路があるので試しにグレーのペンで塗装してみる。

P1020513.jpg



●兵装

・Mk45Mod砲塔
アオシマは砲身が可動するせいか?ピットロードの砲塔よりも大きく、
ステルスのシャープさ(角度のシャープさ)がないが大きさはアオシマの方が若干正しい感じだ。
そこで、
アオシマのモールドを少し削って(特に上部から前方あたり)、シャープさを出してみる(見た目、大して変わらない…)。

キャプチャhoutousha2112
▲実際の写真

▼アオシマ
P1020333.jpg

▼ピットロード
P1020334.jpg


一見するとアオシマは大きすぎてピットロードの方が良さそうだが…
しかし、実際、ピットロードは小さすぎるようでピットロードとアオシマの中間が正しいのではないか。

【蛇足】
砲塔はピットロードは小さく、アオシマは正確そうだがシャープさがない。もしかしたらこれは意図的なもので、正確なステルス設計のデザインをごまかそうとしているのかもしれない…考えすぎか。ピットロードはシャープさを出そうと削りすぎたのか…。

・Mk41VLS(短SAM=発展型シースパロー&対潜アスロック)
ピットロードの方がアオシマよりも大きく高さもあり、モールドがいい感じなのでこちらを使って、
詳細を設置する(前面壁に箱状のもの・後部壁にハシゴ等)
実際、どちらが正しいのか不明だがアオシマは小さすぎる感じがする。

※写真掲載予定。

・艦橋前ファランクス(CIWS)
土台の左右にルーバー、ハシゴがないので設置する。ピットロードにはモールドで表現している。

※写真掲載予定。


●11m作業艇周辺
・アオシマには周囲の座席が再現され、ピットロードはアオシマにない細部が表現されおり、若干ピットロードの方が繊細なので、こちらを使ってスクリュー(らしきもの)、スクリューガード(らしきもの)を設置。
・ダビッドはピットロードの方が細かくよく出来ていてしかも一体成形なのでこちらを使って詳細を設置。
構造物に設置するときはアオシマ側の設置箇所にある「穴」を埋める必要がある。
・作業艇の座席(右舷側だけ・左舷にはないようだ)等を設置。
・作業艇中央部に幌があるので、陸自・車両シリーズのトラックの幌を半分にして幅もカットして加工してみる。

P1020345.jpg



●その他
・膨張式救命筏(ライフ・ラフト)
ピットロードの方が支えのパイプが繊細に再現されていていい感じだが支えを0.2ミリ真鍮棒で作成するのでラフト本体の良い方が使う。右舷ラフトはアオシマ、左舷ラフトピットロード。
・クレーン
アオシマの方がピットロードよりも正確に表現されているが大きな違いはない。クレーンに油圧パイプのようなものがあるので1本だけ設置。
・スライデイング・パット・アイ
ピットロードの出来はすばらしく正確に詳細が表現されている。上部の照明があったらほぼ完璧だ。


●戦闘通路
アオシマ、ピットロード両社共にデカールを用意しており、甲板に通路のモールドがない…素直にデカールにするか迷うところだ。


【蛇足】
制作しながら…後悔が徐々に…。やはり高いだけ合ってピットロードのキットの方が作りやすく、かつ、繊細、正確なことを実感。ただアオシマは価格の割にはよくがんばっていると思った。組み合わせて見ると、アオシマの艦体・砲塔でピットロードロードの上部構造で合わせ技でも建造できそうだ。


久しぶりの細かい仕事をしてみてわかったが、
老眼で目が遠くなったようだ…さて、模型制作で矯正できるか?良い実験になりそうだ。

現在の建造時間:調査等を入れて約30時間。完成度約70%。

3年ぶりの模型製作というこもあっていろいろ不具合があり、
写真掲載するとかなり汚く見える箇所多発…
そもそも、
アオシマ&ピットロードロードの合作という冒険自体に問題もあるようで…
素直にピットロードロード中心でつくれば良かったと、
今になって後悔。

アオシマ&ピットロードロードの合作という2キット使ってを非常にもったいない話だが、
今回はリハビリを言い訳にして適当にやりすごして二番艦、てるづき等で捲土重来ということになりそうだ。


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四半世紀以上ぶりに模型制作を始めました。現用艦の充実、レジン・キットやエッチング等の小部品類の充実には驚くばかりです。昔は存在していなかったネット環境で現用艦などの最新情報を収集して改装できるのも大きな楽しみです。

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